救済詩「はなびら」by KAINEL

はなびら

ふらつく足元にたよりない自分の影が
蜃気楼のように揺れる
明るい太陽の光は
今の僕には本当に不似合いだ
桜の花びらが散り始めるたびに
僕は絶望を噛みしめ幸福を憎んでしまう
誰もいないビルの中で
一人椅子に座っている透明な人間
妙に明るい君はいったい何を思っていたのだろう
幸福なんていうものははじめからなくて
絶望なんていうものも最初からなかったのだろう
君のからだは白くて綺麗だった
窓から見える景色はただ明るいばかりなのに
冷たい椅子に座った僕は心を凍らせ
こうしてただ外を見ているだけなんだ