救済詩「死と無」by KAINEL

死と無

埃だらけ
台所
音もなく

止まってた人影
心も
心臓も

ねじれた右腕
開きかけの唇
干からびた媒介

ペットボトル
洗いかけの食器
冷蔵庫の振動

ドアが閉まる音
こもった話声
大きな壁の沁み

隣から
通り抜ける
知らない足音