救済詩「NRD」by KAINEL

NRD

発熱したシリコン
冷却液に溶けた
記憶の匂い

クリアなはずなのに
劣化していく
自我のモデル

ノイズ混じりの
引数が身体に
突き刺さる

Bitの立たない
記憶ばかり
無限に並ぶ空

口ずさむ人工人格
意識の破片を
探しながら

回収されない
削除した空白
接続できないまま

欠落の極限値
接線は
灰になって

途切れる視界
分裂する
機能だけ動作して