救済詩 『 鎖 』 by KAINEL

この心を
汚れなき荊の鎖で縛ってください
つよく、つよく
もう迷うことがないように

腐肉を重ねあわせ
邪淫の亡者が垂れ流す
腐った幻影に惑わされないように

鋭い牙をむき出しにした
邪悪な悪霊が
この心に咬みつけないように

きつく、きつく
身動きがとれないほど
血がにじみでるくらいに

大きな口を開け
うめき声あげ
さまよい歩くいきものに
この血の意味を伝えるために