救済詩 『Genuine stranger』 by KAINEL

Genuine stranger

何もつかめないまま、行く先もないまま
現実と夢想の狭間で道に迷ってる

夜が明ける、物言わず寝静まっていた街が目を覚ます
物思いにふける夜が、彼方に消えていく
光輝く朱色の太陽が、街を鮮やかに照らしていく

異邦人、もどかしい思いに苛立ちながら旅を続ける人
そして、漂泊者、過去を清算しながら旅を続ける人

朱色の太陽が昇り
ぬくもりにも、やさしさにも、はじかれて歩いても
朱色の太陽が沈み
痛めつけられても、現実と夢想に心奪われ、吼えるしかないなんて