U R G E
通りすぎる枯れた大地に
赤い太陽が燃える
いつか見た映画のように
乾いたアスファルトの上
白い車とばして
遠ざかる景色の中
失ったものは
痛みのない世界へ
空が赤く染まっていく
最後の幕が静かに上がっていく
がらんとした舞台が熱気を帯びて
僕はそこで、また……
逃げて、求めて、待って、叫んで、吼えて、
最後にこう言うのだろうか……
遠ざかる景色の中
失ったものは
痛みのない世界へ
どこに向かおうか……
どこに向かえばいい?
この空の向こう側へ続く道
今は振り返るのはやめよう
すべてをかき消されてゆく毎日でも
乾いたアスファルトの先に
信じられる未来を求めて