救済詩『宇宙のどこかで』by KAINEL

宇宙のどこかで

駅へ向かう道
目の前に
白い月が
浮かんで

ここは
世界のどこか
果てのない
宇宙のどこか

混み合う車
朝の道路
その脇を走る
僕の自転車

ペダルを踏む
ちっぽけな僕の足
黙ったままの
白い月

ここは
世界のどこか
果てのない
宇宙のどこか