救済詩 『暗い森』 by KAINEL

暗い森

踊ろうか
薄暗い陰気な森たちと一緒に

踊ろうか
湿った霧に愛撫されながら

踊ろうか
昼と夜が混ざりあうときまで

きれいな紫色をした光が
身体を駆け抜けていく
もう苦しまなくていい
苦しまなくていいんだ……

やすらかで静かな時間が
ここでは……
永遠に湧きでてくるのだから
枯れることもなく

踊ろうか
こんな晴れやかな日に

踊ろうか
君は僕、僕は君

踊ろうか
陰惨な歌声を響かせる妖精たちと

踊ろうか
この森で……