救済詩 『僕』 by KAINEL

僕は困った嘘つきだけど、
馬鹿正直なところもいっぱいさ
でも、そんな矛盾はみんな当たり前か

嘘と本当
その深淵には苦しくてやりきれない気持ちが
裸の心に向かって咆哮してるんだ

鏡の向こう側
鏡のこちら側
嘘の世界と本当の世界
僕が迷い込んでいる世界はどっちなんだろう?

僕は不完全であることにおいて、全く完全である
ただ、不完全であることにおいて……

僕は真実が好きだ
嘘はきらいだ
なんて言ってみたくなる時がある

僕は困った正直者だけど、
嘘つきなところもいっぱいさ
でも、みんなそんな感じなのかな

見慣れた街と見慣れた人たち
嘘の顔と本当の顔
向こう側の世界で会ったら
みんなどんな顔なんだろう