救済詩 『Sora』 by KAINEL

Sora

白い閃光に会いに飛ぶ
闇と闇が触れ合ってうつろう
やわらかな光ににも似た愛撫
螺旋の記憶を呼び覚まして
+と-の宇宙へ

体内の細胞の目覚めを解き放つ
閉じた世界を今解き放つ
+と-の宇宙が交わる時
すべてがまた始まる

白い閃光とともに
永遠の神も堕天使もその闇の中へ
永遠の喜びも悲しみもその光の中へ

遠い記憶呼び覚ます愛撫
眩いほどに白く明るく膨らんだ静寂の中で
体内のエネルギーが解放される

どこまでも広がりゆく宇宙
愛にも似た微笑
無数の細胞が目覚めるとき
白い身体は二番目の太陽へ

目覚めた生命は白い陽炎
喜びと悲鳴が一つになり
祝福と破壊が一つになり
私はまた一つの白い光に帰る