救済詩 『 その時まで…… 』 by KAINEL

その時まで……

静かな日々が訪れる
ああそれはいつになるのだろう
すべてを捨てて、まだ捨てて
やっと純粋な自分に戻って
あの祝福を感じることができるのか

この世界は苦しいことばかりで
この世界では愛されないことばかりで
だけど
悲しんでいるだけじゃだめなんだ
悩んでるだけじゃだめなんだ
その先の未来へ
勇気をもって行かなくちゃ

くじけそうで、泣き出しそうで、周りが敵だらけでも
その先の世界で勝利の美酒を高く掲げるために
力の限りを尽くして戦い抜くんだ

高潔で、慈悲深く、愛に溢れた
気高い群集の拍手喝采を手に入れるまで
命なんて惜しがるな
甘い誘惑に惑わされるな
揺るぎない信念を忘れるな

そうして神々の身元で
静かな日々が訪れたその時は
もうその腕も足もいらないだろう
その目も耳も必要としないだろう

ただ一つの思惟になって自由に大空を羽ばたけばいいさ
大空に飽きたら、今度はあの星座へ行けばいいさ
そう何ものにも囚われずに
どこまでも行けばいいさ
どこへでも行けるんだから