救済詩『白夜想』by KAINEL

白夜想

燃え尽きた愛が
染みついたベッド
ガラス越しに
枯れた木々
無表情に枝を伸ばして

長く続く海岸 
打ち寄せる
憂鬱と孤独
目を覚ましても
変わることのない思い

灰色の空
桟橋で遊ぶ子供たち
水面に浮かぶ
低く垂れこめた雲

長い髪が指に絡みつく
淡い嫉妬と溜息
白夜に寄りそう
月光の柱が揺れて