救済詩 『 異邦人』 by KAINEL

吹き抜ける
風の音だけ

光輝く街の灯り
遠く瞬いて

黒い海がひくくうなる
風が話しかける

饒舌に、残酷に
過去や未来のことを

ひくくうなる黒い海
遠く輝く街の灯り

異邦人の僕は
また風の話に耳をかたむけた