救済詩『幸福と不幸の谷間』by KAINEL

幸福と不幸の谷間

それを愛というには
あまりに悲しすぎて

それを夢というには
あまりに美しすぎて

それを運命というには
あまりに過酷すぎて

それを人生というには
あまりに残酷すぎて

幸福と不幸の谷間
そこに
君がいて
僕がいて
人々の住む街があって

そこに
喜びがあって
悲しみがあって

そこに
救いがあって
奇跡があって

天使が祝福している
無邪気な笑顔で

悪魔が微笑している
謎めいた瞳で

神々が沈黙している
この空の彼方で