救済詩 『わがままと退屈』 by KAINEL

わがままと退屈

神よ、なぜ私達はこんなにも未熟なのでしょうか
神よ、なぜ私達はこんなにも未熟なままなのでしょうか

成熟することを放棄してしまった私達は
ほんの短い人生でも持て余してしまいます

わがままに夢中になりすぎて
それでいて、満たされない欲望に振り回されて
また大切なものを見失ってしまうのです
あなたを憎んでしまうのです

大切なものを、かけがえのないものを
心の奥底に秘めて生きていきたい

神よ、なぜ私達はこんなにも未熟なのでしょうか
神よ、なぜ私達はこんなにも未熟なままなのでしょうか

無限の時の長さに退屈しているあなたに
無限の時の真ん中で佇んでいるあなたに
このような問いが無意味なのは分かっています

だけど……
永遠の時の長さに失望しているあなたに
永遠に存在しなければならないあなたに
永遠に存在し続けるしかないあなたに
今は問いかけるしか、私達には術がないのです