救済詩『さまよう魂』by KAINEL

さまよう魂

さまよう魂の佇むところ
僕は思いに沈む

いつからいるのか
いつまでいるのか
わからないまま

黄昏色に染まる
憂鬱な美しい空

夕暮れなのか
真夜中なのか
夜が明ける頃なのか

生の終わりに見る夢
人生の終わりに出会う景色

どこからか聞こえてくる
大地のもらす囁き

さまよう魂の迷うところ
僕は立ち尽くしている

どこから来たのか
どこへ行くのか
わからないまま

目覚めているのか
夢みているのか
わからないまま

彼岸に打ち寄せる
静かなさざ波

黄昏色に満ちる
憂鬱な美しい空