救済詩 『ある日の僕と刹那と永遠』 by KAINEL

ある日の僕と刹那と永遠

ある日の午後、僕は刹那と永遠と野道を歩いていた
眩い太陽が心地よく、小鳥のさえずりが春の訪れを告げて
青く澄みきった空を舞っていた

そんなとき、刹那が退屈そうに呟いた
「僕は永遠なんだ、なぜなら僕の連続が永遠だからさ」と

すると永遠がほのかに微笑して、
「まったくその通り、僕らは一卵性双生児みたいなものだからね」と、
くすっと、うなずいた

あの日の刹那と永遠のたわいない会話に、
僕は救われたのと同時に身震いをしたのを、今でも覚えている