美しい夢
僕はいつも夢を見ていた
かぐわしく甘い夢
寝ても覚めても
決して終わることのない
途切れることもない
永遠に続いてゆく綺麗な時間
目覚めれば美しい君の横顔
その吐息
打ち寄せるさざなみは
きらきら光りその白い素肌に
鋭い感覚を映しだす
その細い身体はいつまでもあでやかで
その瞳はいつまでも透き通るようで
僕は君の奴隷のような王のような
支配者のような召使いのような
物乞いのような存在
幻想とかげりのある世界
美しくこの甘い世界
霧と霞に守られてひっそりと
確かに存在する世界