救済詩『神の罪』by KAINEL

神の罪

神よ
あなたはなぜ
これほどまで
苦しみを与えることに
ためらわないのか?

私は過去に罪を犯してきた
ささいな罪から
大きな罪まで
だから
苦しみを与え続けるのだろう

しかし、だからといって
一筋の光さえも奪うのか?
一片の生きる希望さえも奪うのか?

答えてくれ
答えてほしい

人生とはこのようなものと
あきらめよ
覚悟せよと
悟ることが必要と
胸に刻めと言いたいのか

時が過ぎ去り
悔悟のみが自分を支配した頃の
あの時の、あの瞬間こそが
生きていた証と思えるようになるまで
待てというのか……

答えてくれ
答えてほしい

命あるものは皆
死と悔悟の奴隷でしかなく
最後にその瞳を閉じるまで
彷徨い漂い歩く
寂しい生きものと知れというのか

満ちて、引いていく潮に似て
永遠の孤独が手まねきをしている
ああ、そういうふうに
心の泉も枯れていくのか
知らず知らずのうちに

答えてくれ
答えてほしい

溜息と孤独が
幾重にも重なりあい
目の前に横たわっている
暗闇と苦悩が
幾重にも重なりあい
地平線の向こう側まで続いている

ああ、この長い死闘のような生活の果てに
見えるものは何なのだろうか

熱い鼓動はまだ冷めてはいないのに……