救済詩『望郷』by KAINEL

望郷

いつも思うのは
夕日に染まる
なだらかな山の姿

そこには
一日の終わりと
明日への憧れと

夕焼けの空
群れになって
森に帰る烏

広がる田畑
山の影に隠れて
静かになって

そこには
いつも手を振って
見送ってくれた
母がいて

いつも笑顔で
待っていてくれた
母がいて