救済詩 『死にゆく母親へ』 by KAINEL

死にゆく母親へ

あなたが永遠にその瞳を閉じるまで
私はわがままな子供でした
ほんの少しの御飯も食べられず
わずかな水も飲めないまで
弱くなってしまうなんて
いつものやさしいあたたかい声も
かすかに返事をするのがやっとになって
あなたがずっと遠くへ行ってしまうまでに
もう一度言わせてください
今まで私はわがままな子供でした
わたしはあなたの子供になれて
とても幸せでした