救済詩『天国へ昇る道』by KAINEL

天国へ昇る道

低く垂れこめた
薄汚れた雲に
重苦しい鐘が響く

肌寒い夕暮れ
着古した外套に
袖を通して

歩きにくい坂道
目の前には
まばらな人影

教会へ向かう道
数えきれないほど
行き来してきたのに

救いに通じる道
この道が
そうなのだろうか

あなたへ続く道
この道が
そうなのだろうか

天国へ昇る道
この道が
そうなのだろうか