救済詩『快楽の園』by KAINEL

快楽の園

ネーデルラントの画家が描いた
不思議なおとぎ話の世界

そこでは
すべてが愛で
すべてが信仰で

青く晴れた空
穏やかで
柔らかな日差し

大地に広がる
生命の森
現れては消える
色とりどりの精霊たち

終わりのない物語
永遠の戯れと
無限の快楽と

寄り添うように
仲睦まじい
森と生きもの

その境界は曖昧で
樹木が鹿になったり
花が小鳥になったり
キノコが羊になったり

一角獣が空を駆けている
白く大きい背中には
生まれたばかりの妖精と野兎が
並んで座って

愛も祈りも
満たされた世界
そっと神が流した涙が
大地に溶けている