救済詩『ある夜の思い出』by KAINEL

ある夜の思い出

年の終わり
今年の仕事を終えて
ささやかな晩餐が始まる

そこには
言葉ではいえない
ささやかな充足と
なんともいえない
安堵と満足と

運ばれてくる
さまざまな酒や料理
ぎこちない笑いで
飲んだり、食べたり

分かりあえないなかで
分かりあえたような
そんな気持ちを
胸の奥に感じながら

どこにでもある
ありふれた風景
けれど
二度と来ることはない
ある夜の出来事