救済詩『せわしない夜』by KAINEL

せわしない夜

電車の扉が
無造作に開く

いつものプラットフォーム
見慣れた風景

ここで降りなければ
故郷に帰れるのに

僕は今日もまた
途中で降りてしまう

巨大なターミナル駅
行き交う人々

賑やかな人混みを
せわしなく擦り抜け

僕はまた
別の電車に乗り換える