救済詩『なぜ、僕は……』by KAINEL

なぜ、僕は……

なぜ問わないのか……

きらびやかな
街の片隅で
ひとり孤独に
死んでいく
たくさんの魂を

なぜ問えないのか……

摩天楼の夜の下
餌を探し続ける
ネズミのように
走り回る
たくさんの魂を

ひと月の生活の糧と
同じ値段のシャツが
きれいに飾られている

ファストファッションを
無造作に着た僕は
何も言えないまま
その前を通り過ぎた