救済詩『夏羽 』by KAINEL

夏羽

ひと夏
蝶とすごした

暑い日差し
流れる汗
面倒くさそうに
雑草を抜く僕

周りの屋根に
切り取られた
四角い空

足元で
小さな羽を
羽ばたかせ

楽しそうに
忙しそうに
飛んでいた

そして
いつのまにか
夏雲が消えた
秋の終わり

雑草の影
静かに蝶は
羽を休めて
眠っていた

一緒に生きた
夏の空と
美しい思い出だけ
僕に残して